自己愛性人格障害と暴言

自己愛性人格障害の人は自分よりも下の立場だと思った人や、自分の思い通りにならない家族や恋人に暴言を吐く事があります。付き合っていた彼から暴言を吐かれ、傷付く女性は少なくありません。

自己愛性人格障害の人が自分よりも立場が下であると思った人に対して暴言を吐く事は珍しくはありません。

例えば、職場で部下や後輩に対して「こんな事も出来ないのか」「やる気が感じられない」「お前は気が回らない」と突然大声で暴言を吐く事があります。

暴言を吐かれた人が「自分が悪いのかもしれない」と思って謝罪すると、自己愛性人格障害の人は喜びます。

自己愛性人格障害の人は暴言を吐いて、相手に罪悪感を抱かせる事で自分の支配下に置こうとするのです。

ただイライラしていて憂さ晴らしをする為に暴言を吐く場合もあります。その場合、暴言を吐かれた相手はずっと前から自己愛性人格障害の人に憂さ晴らし用のターゲットとして見られています。

謝らずに反論すると、自己愛性人格障害の人は怒って更に暴言を吐いたり、時には暴力を振るう場合もあります。

この様な事を何度も繰り返し、相手の感覚を麻痺させて反論出来なくさせます。

しかし自己愛性人格障害の人以上に怒りを見せて反抗（逆切れ）をすると、自己愛性人格障害の人は自分を被害者だと思い込んで復讐しようとする場合がありますので、出来れば何を言われても聞き流して、自己愛性人格障害の人とは距離を取りましょう。

自己愛性人格障害の人は飲食店や販売店等の店員に対して暴言を吐く事もあります。「お客様は神様だ」と思い込んでいるので、自分が気に入らない事があれば自己中心的な暴言を吐きます。

自己愛性人格障害の人は、家族や恋人が自分にかまってくれない時や、自分の思い通りにならない時があれば、怒って暴言を吐きます。相手の都合については全く考えません。

長年暴言を浴びせられている家族の場合は反抗する事を面倒に感じ、自己愛性人格障害の人の言いなりになってしまっている場合があります。
しかし、あまり付き合いが長く無い恋人から暴言を吐かれると、自分のせいで相手を怒らせてしまったと自己嫌悪に陥ってしまう人も居ます。

自己愛性人格障害の人から暴言を吐かれた時は、自分に非が無ければ謝ったり落ち込んだりする必要はありません。

すぐに別れられるのであれば恋人関係を解消して離れた方が良いでしょう。

子供を妊娠してしまった等の理由があってすぐに別れられない場合は、暴言を吐かれても反論して「言いなりにはならない」という態度を見せましょう。身近な人に相談をして、自分一人で悩みを抱え込まないという事も大切です。