自己愛性人格障害の加齢による影響

自己愛性人格障害の加齢による影響

自己愛性人格障害の加齢による影響

自己愛性人格障害の症状は加齢によって悪化して行きます。その為、カウンセリング等の治療は早めに受ける事が必要となります。

 

加齢により崩れる理想の自分

自己愛性人格障害と境界性人格障害の症状は似ている点がありますが、境界性人格障害は加齢と共に落ち着いて行き、自己愛性人格障害は加齢と共に悪化するという違いがあります。

 

自己愛性人格障害の人は誇大妄想を抱いている為「自分は有能である」「自分は美しい」と思い込んでいますが、歳を取れば職場での地位は変わり、容姿も衰えていきます。

 

自己愛性人格障害の人は加齢によって衰えていく自分を素直に受け入れられず、劣等感を酷く感じる様になります。

 

会社で邪魔な人を貶めて優位な地位を得て優越感を感じていても、その会社もいずれ定年退職しなければなりません。職場内で作った取り巻きとの縁が切れてしまいます。

 

外見の良さに惹かれて集まっていた人も老化によって衰えた外見を見て離れていきますが、自己愛性人格障害の人は衰えていく自分を受け入れる事を恐れ、年齢に合わない化粧や服装で身を飾る為、奇妙な人として見られてしまいます。

 

年齢の若さで保たれていた理想の自分像が崩れていく事を阻止する為に、自己愛性人格障害の人は理性をどんどん無くして行きます。

 

自分が正しいという事を主張し、他人の意見を一切耳に入れず、気に入らない事があれば大声で暴言を吐くという行動を、若い頃よりも頻繁に起こす様になります。

 

その様な行動を取っていれば周囲の人は離れて行き、家族からは面倒な存在だと煙たがられます。

 

その状態になると、人によっては思い詰める様になり、うつ病等の精神疾患を併発したり、自殺を図ろうとしてしまいます。

 

部屋に引きこもる姿を見て心配した家族が精神科や心療内科に連れて行くと、自己愛性人格障害を患っている事が分かったという高齢者は珍しくはありません。

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