自己愛性人格障害の育て直しとは

自己愛性人格障害の育て直しとは

自己愛性人格障害の育て直しとは

自己愛性人格障害は、幼少期の両親の関わり方や育て方に問題があって発症すると言われています。

 

そこで取り上げられるのが「育て直し」という言葉です。

 

自己愛性人格障害になる育て方

子供の頃に母親が過保護であり、父親が子育てに無関心である場合、子供はただひたすらに褒められ、何をしても咎められる事はほとんどありません。その為、子供は「自分は特別な存在」と思い込んでしまいます。そして叱られるという経験を持たず、また大きな失敗もせずに成長していくと自己愛性人格障害を抱える事になってしまう場合が多いです。

 

自己愛性人格障害から脱出する為の「育て直し」

育て直しを行う際は、出来るだけまだ若い時点(成人する前)に行うべきです。

 

育て直しは、今まで行ってこなかった「叱る」「たしなめる」という行為を子供に対して行い、認知の修正を行います。他人の悪口を言っている場合は叱る、我侭を言う場合はたしなめて親の言う事を聞かせる、という様に問題のある場面に直面した際に、本来行うべき躾を行います。

 

ただ意味も無く叱りつける事は良くありません。褒めるべき時はしっかりと褒めます。

 

「叱るべき時に叱る」「たしなめるべき時にたしなめる」という行動を親(もしくは親の代わりになる人)が行います。

 

また、生活上で何か問題が起こって子供が困っている時はサポートをしっかりと行いますが、「サポートされる事は当たり前」と感じない
ように、どうしようもなく追い詰められた場合になるまではサポートを行わないようにします。

 

この様な行動を一貫して行います。その時々で対応の仕方が違うと、子供が混乱してしまいます。その為「どの様な状況の時に叱る」「どの様な状況の時にたしなめる」「どの様な状況の時にサポートする」という事をしっかりと決めましょう。

 

そして子供に以下の3点について気付かせます。

  • やってはいけない事とは何か、という事。
  • 自分は特別な人間ではない、という事。
  • 自分は存在して良い人間だ、という事。

この3点をしっかりと自覚出来るようになれば、育て直しが上手く行ったと言えるでしょう。

スポンサーリンク