自己愛性人格障害とアダルトチルドレン

自己愛性人格障害とアダルトチルドレン

自己愛性人格障害とアダルトチルドレン

「アダルトチルドレン」という言葉は、どういったものかよくわかっていなくても、聞いたことはあるのではないでしょうか。ACという略称で呼ばれることもあるアダルトチルドレンですが、その特徴は自己愛性人格障害と共通するものがあります。

 

ここでは、自己愛性人格障害とアダルトチルドレンについて掘り下げていきましょう。

 

アダルトチルドレンとは

アダルトチルドレンとは、虐待(身体的、性的、心理的、ネグレクトなど)がある家庭で育ったことがトラウマになってしまっていて、成人しても何らかの問題を抱えている人のことを指します。主に対人関係面で問題を抱えています。また、完璧主義な方も多いようです。

 

特徴としては、人の目を気にしすぎたり、対人不安のため人と距離を取りすぎたり、逆に人に依存してしまったりします。自己批判的だったり、他者批判が激しかったりもします。

 

自分の過去に対して今起こっている出来事かのように怒ったり、自己評価が低いなどという特徴もあります。また、不安感を抱えやすく、マイナス思考でもあります。

 

アダルトチルドレンという言葉自体は、医学的な言葉ではないため、アダルトチルドレンと診断されることはなく、それぞれの症状に合わせて、別の診断名がつくでしょう。

 

自己愛性人格障害とアダルトチルドレン

アダルトチルドレン=自己愛性人格障害ではありませんが、自己愛性人格障害の方は、アダルトチルドレンの一種とも言えるでしょう。実際に、アダルトチルドレンと考えられる方々は、自己愛性人格障害をはじめとしたさまざまな人格障害の診断をされるようです。

 

自己愛性人格障害も、家庭環境が影響して生まれる障害です。また、アダルトチルドレンの特徴として挙げられている項目に、かなり当てはまります。

 

機能不全家庭で育つとアダルトチルドレンになりやすいことを考えると、子供の頃にそういった心的外傷を負うと、なんらかの人格障害になってしまう可能性が高いというのは確かなようです。

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