自己愛性人格障害とアスペルガー症候群

自己愛性人格障害とアスペルガー症候群

自己愛性人格障害とアスペルガー症候群

自己愛性人格障害とアスペルガー症候群の違いについて

自己愛性人格障害とアスペルガー症候群の違いについては、先天性であるのか後天性であるのかという事になります。

 

アスペルガー症候群についてはほぼ、先天性によるものになります。脳の中の中枢神経の機能的障害によって起こる、対人関係の偏り、コミュニケーション能力や言語能力の発達の偏り、想像力の障害やそれに基づく行動の障害などがあります。

 

自己愛性人格障害の場合は後天的なものになります。育った環境により、自我の形成が肥大化してしまい誇大自己や万能感といったものを持つようになります。そのため、極めて現実的な検討能力が低く精神病の手前の人格障害と呼ばれたりもします。

 

共通している点としては、「コミュニケーション能力が欠けている事」「社会性に欠けている事」「想像力が欠けている事」といった点が共通しているため、見分けが付きにくく、この傾向は典型的な自閉症とも共通しています。

 

違いとしては自己愛性人格障害には、言語障害の傾向は比較的少ないという事です。自己愛性人格障害者にはコミュニケーション能力はあるのですが、その内容が妄想されていて周囲の人が共感するのが困難であるという事で、共感能力が欠如しているという点です。そして自分のこと以外には興味がありません。

 

見分けるポイントとして

似ていると言ってはいるものの、当然違いはあります。自己愛性人格障害とアスペルガー症候群を見分けるポイントとしては「動機」です。

 

自己愛性人格障害者の動機には「常に誇大な自分への注目や承認欲求」があります。同じ自分にしか興味がないと言っても、自己愛性人格障害は外から見る自分にしか興味がなく、アスペルガー症候群のばあいにはあくまで自分の興味のみです。アスペルガー症候群は自閉症に似ているため、全てにおいて独自のこだわりがあるのです。

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