自己愛性人格障害とうつ病

自己愛性人格障害とうつ病

自己愛性人格障害とうつ病

自己愛性人格障害とうつ病の関係について

“新型うつ”と呼ばれるうつ病がありますが、実は自己愛性パーソナリティ障害の2次障害である可能性があるかもしれないという事がわかってきました。

 

うつ病になって会社を休職しているのにもかかわらず、旅行などに行くなど現実の社会的規範からすると大きく自分本位に逸脱しているように見えるのが“新型うつ”です。

 

新型うつの傾向としては、自分自身を情報化してしまいながらも、職場などで自分の期待している評価を得ることが出来ずにストレスを感じている傾向にあります。これは自己愛性人格障害の症状と非常に似ている症状です。

 

そして、自分を愛する、自己愛性人格障害者は、他人の気持ちを構わずに物事を進めていくため、仕事など日常生活での様々なトラブルから「うつ病」になってしまいます。

 

自己愛性人格障害とうつ病について

“新型うつ”の原因が自己愛性人格障害にある場合についてですが、抗うつ薬が利きにくい傾向にあります。そのため治療方法としては、カウンセリングや認知行動療法を用いた周囲への理解を目指します。

 

周囲への理解を目指すという事は、プライドが高い自己愛性人格障害者にとって、自分そのものを否定する事になりるためになかなか受け入れられないという実態もあります。治療をする側に関しては、症状が悪化しないように細心の注意を払わなければいけません。

 

また、抗うつ薬は利きにくいという傾向にありますが、全く利かないというわけではありません。気持ちの浮き沈みが激しく、特に気持ちの落ち込みに対しては抗気不安薬や精神安定剤を用いるなど、医師の診断の元に状況に応じて内服薬を利用することもあります。

 

ナルシストとも呼ばれるぐらい、自分の事を好きな自己愛性人格障害です。それが引き金となってしまった“うつ病”について治療が困難であるという事は容易にわかるかと思います。

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