自己愛性人格障害は哀れである

自己愛性人格障害は哀れである

自己愛性人格障害は哀れである

自己愛性人格障害の人の行動パターンについて考えてみると、非常に哀れであると感じる人は多いでしょう。自己愛性人格障害の人が自分自身に抱く優越感・誇大感の影には強い劣等感が存在します。

 

自分が否定されない王国を作ろうとする哀れな存在

自己愛性人格障害になるきっかけは幼少期に自己像をしっかりと築く事が出来ず、精神的にバランスが取れない状態で成長した為であると言われています。

 

自己愛性人格障害の人は自分の存在価値を否定される事を極端に恐れ、周囲の反応を過剰に気にします。自己評価を高める為に周囲の人間を利用する事に対して罪悪感を抱く事はありません。

 

その為、以下の様な行動を起こします。

  • 頻繁に他人の欠点を見つけ、批判する(相対的に自分の評価を上げる)
  • 気に入った人の悪い噂を周囲に流して孤立させ、自分の側だけに居る様にさせる
  • 他人が不幸な目に遭ったり、仕事等で失敗をすると笑顔になる
  • その場の空気を読まずに自分の学歴や経験、武勇伝を自慢する(嘘も含まれる)
  • 自分の自尊心を満たしてくれる人を身近に置き、自分に反抗する人には嫌がらせをする

すぐ側に居る人にとっては不快な気分にさせるだけである自己愛性人格障害の人ですが、離れた場所から見ると哀れに見えます。不完全な自分を補う為に「自分自身は素晴らしい」と暗示をかけ、周囲に自分の素晴らしさをアピールし、邪魔な人間を振り払い、自分だけの小さな王国を作ろうとしている様にしか見えません。

 

このままでは心を開いて本当の気持ちを打ち明けられる様な対等な立場の友達を作る事は出来ず、どれだけ多くの取り巻きが側に居ても、いずれは愛想を尽かして離れていくでしょう。

 

救いの手を差し伸べるのは困難

自己愛性人格障害の人を哀れに思って治療を受ける様に勧めたとしても、言われた当人は「自分を侮辱している」と受け止めてしまう為に病院に行かせる事は難しいでしょう。当人の家族であっても難しい事です。

 

もし上手く説得して病院に行かせる事が出来ても医師に嘘を言い、それを見抜いた医師から「自己愛性人格障害である」と診断されたとしても「自分は何もおかしくは無い」と訴えて医師を罵倒し、「無学な医師を倒した」と武勇伝の様に周囲の人に語る場合もあります。

 

自己愛性人格障害の人が身近に居て、その人の親族や恋人で無い場合は、哀れに感じたとしても救いの手を差し伸べようとはせずに、自分が被害に遭わない為に距離を置く方が良いでしょう。

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