自己愛性人格障害の人には罪悪感はあるのか

自己愛性人格障害の人には罪悪感はあるのか

自己愛性人格障害の人には罪悪感はあるのか

自己愛性人格障害の方は、自分の利益のためなら他人を傷つけたり、他人に責任をなすりつけたりということをすることがあります。

 

障害のない方でも、そういう行動をしてしまうことがあるかもしれませんが、その時少なからず罪悪感を感じているはずです。

 

では、自己愛性人格障害の方も罪悪感を感じていたりするのでしょうか。

 

自己愛性人格障害と罪悪感

自己愛性人格障害の方が罪悪感を感じているかどうかは、難しい問題です。その理由の1つは、自己愛性人格障害の方は自分の障害について、そして自分の行動について自覚がないからです。

 

誰かに責任をなすりつけていたとしても、自分が「責任をなすりつけている」わけではなく、本当に他者の所為だということになっています。

 

これは、身近な方に暴力を振るってしまった時も同じで、暴力を振るうことは悪いと認識していても、暴力を振るわせた相手が悪いという風にすり替えてしまうのです。

 

当然、すべてを自分ではなく周囲の所為ということにしていれば、罪悪感を感じることはないでしょう。

 

また、自己愛性人格障害の方は人の痛みを理解できない、若しくはしようとしないので、人を傷つけている自覚はないため、こういった面でも罪悪感を感じづらいのです。

 

「罪悪感」を利用する自己愛性人格障害

自分では罪悪感を感じにくい自己愛性人格障害の方ですが、罪悪感がどういったものかは理解しています。そのため、他人の罪悪感を利用して、自分の思い通りにしようとすることはあります。

 

相手の罪悪感がわかるのであれば、人の気持ちを推し量ることもできるのではないかと思うかもしれませんが、これは、自分が可哀想でしょ?と相手に押し付けている、つまり自分の気持ちしかやはり焦点が当たっていないのです。

 

もし、相手がそれで罪悪感を感じないとわかれば、驚いたり動揺してしまったりするでしょう。

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