自己愛性人格障害の生き方の特徴

自己愛性人格障害の人の生き方は、他の人とは違う特徴があります。その生き方を変えていかなければ、本当の幸せは訪れないでしょう。

人は生きていく内に様々な壁に衝突し、時には壁を突破し、時には壁を破れずに挫折し、全てが自分の思い通りにはならない事を悟り、自分に合った生き方を見つけ出します。

しかし自己愛性人格障害の人は現実の壁を破れない自分を受け入れる事が出来ず、いつまでも「全てが自分の思い通りになる」と妄想し続けます。

ありのままの自分に向き合う事が出来ない為、誇大妄想によって作り上げた理想の自分に似合う生き方を選びます。

身の丈に合った服を着て、将来は信頼し合える相手と結婚して、慎ましくも楽しい生活を営んでいこうとする人の事を、自己愛性人格障害の人は馬鹿にします。

そして「素晴らしい人間」である自分は高級な服装で身を飾り、自分の価値を高める様な外見や学歴を持っている上に自分に付き従う相手と結婚し、自分の思うがままに生きるべきであると考えます。

学校や職場では優秀な成績を積み上げて褒め称えられ、家に帰れば家族は自分の為に動くという事を妄想しており、その結果、自分の事しか考えない生き方になってしまいます。

そんな生き方をしていれば周囲の人の心を傷付ける事が多くなり、傷付いた人は自己愛性人格障害の人からどんどん離れていきます。

身の丈に合わない生活を送っているせいで、気が付いた時には多額の借金を抱えている場合もあります。

人は他人の事を思い遣り、同時に他人からも思い遣られ、お互いに協力し合って困難に立ち向かいながら生きていく事によって幸せを得る事が出来ます。

自分の事だけを考える生き方は、始めは上手く行くかもしれませんが、いずれは破綻して孤独になってしまいます。

もし生活が困った状況になっても協力してくれる人が居らず、周囲の人からは自業自得だと思われてしまう状態に陥ります。

その状態を避ける為に自己愛性人格障害について自覚し、カウンセリング等の適切な治療を受け、どんなに辛くても本当の自分と向き合って、他人と協力し合う生き方を選べる様にならないと本当に幸せな人生を送る事は出来ません。