自己愛性人格障害と損得勘定
自己愛性人格障害の方は、障害の性質から、健康的な人間関係を築くのが非常に困難です。それでは、自己愛性人格障害の方はどういう基準で人間関係を築いているのでしょうか。
ここでは、自己愛性人格障害の人間関係を掘り下げてみましょう。
自己愛性人格障害の人は損得勘定で人を選らぶ
自己愛性人格障害の方にも、話をする友達や同僚はいます。通常は、友達とは自然に仲良くなったり、共通の趣味があったりするものですが、自己愛性人格障害の方は、そういう風には友達を選びません。
自己愛性人格障害の方が自分の周りに置く人を選ぶときは、相手が仲良くすると利益のある人間か、自分を肯定してくれるか、自分に役に立つ人間かということが基準になります。
その人と仲良くすることで、自分のステータスになる場合も、仲良くしたがるでしょう。
つまり、損得勘定で人を選ぼうとしています。
自己愛性人格障害の方の損得感情的な友情に引っかかって、友達になったという方は、自己愛性人格障害の方のことを親切で優しいと感じることもあるでしょう。
利用価値がなくなったと感じたら
自己愛性人格障害の方は、一度友達になった人が、自分にとって利益のある人間ではなくなったと感じたら、突然冷たくなったりして、友人関係が終わります。
例えば、褒めてくれていた友達が、自分のことを少しでも批判したときなどが、そういう瞬間です。
また、自分のステータスになるから付き合っていた相手だったりすると、相手の立場が変わると、突然態度を変えるということもあります。
自己愛性人格障害の方にとって、友達とは、障害のない方が思うような友達ではなく、飽くまで自分の自己愛を満たすための道具のようなものなのです。そういう意味で、常に損得感情で、人間関係を選んでいると言えるでしょう。
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