自己愛性人格障害と劣等感

自己愛性人格障害と劣等感

自己愛性人格障害と劣等感

自己愛性人格障害とは、簡単にいうと、膨らみすぎた自己に対する誇大妄想と自己愛のために、その行動が逸脱したものとなっているような障害のことをいいます。

 

自己愛性人格障害の人というのは、自分は特別で素晴らしい存在であると信じて疑わないのですが、その根底には実は大きな劣等感が隠れているのです。

 

ここでは、自己愛性人格障害の劣等感について考えてみましょう。

 

自己愛性人格障害と劣等感

前述でふれたとおり、自己愛性人格障害とは、自己愛が強すぎて、周囲への態度などが常識の範囲を逸脱したものになり、単純に性格の問題だと片付けられないレベルのもののことをいいます。

 

自己愛性人格障害だと、自信満々で、常に自分はなんでもできると思っていますし、他人から批判されると怒り出します。他人からの批判を受け入れられないのは、完璧ではない自分を受け入れられないからですが、これは裏を返すと、自己愛性人格障害の人というのは、強い劣等感やコンプレックスを抱えていることを意味しています。

 

自己愛性人格障害になる人というのは、心が弱く、そういった劣等感やコンプレックスと向き合うことができないため、自分は完璧であるという妄想で、自己を守っているのです。

 

劣等感が強いと自己愛性人格障害になる?

ここまで説明したとおり、自己愛性人格障害の根底には、劣等感やコンプレックスというものがあります。

 

それでは、強い劣等感を持っている人は、自己愛性人格障害になりやすいのでしょうか。

 

これは、絶対になるとは言えないのですが、劣等感のために潰れそうになってしまうような脆い人なら、自己愛性人格障害になりやすいでしょう。

 

潰れそうな自己を防衛するための方法が、自己愛性人格障害の特徴である、自己に対する過大評価・誇大妄想だからです。

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